クック望遠鏡用 太陽投影板

 現在(2020.10.10)、神戸青少年科学館の天体観測室(屋上ドーム)は、新型コロナウィルス感染拡大に伴い閉鎖されています。クック望遠鏡は、春先からずっと休眠中なんです。接眼レンズからの感染や、お客さんの密を避けるためです。

 そこで、接眼レンズを覗かなくても太陽観察ができるように、クック望遠鏡用の太陽投影板を作ってみることにしました。クック望遠鏡のお役に立てばという気持ちからです。

 買った材料は、遮光用と投影用の丸皿のみです。残りは手元にあった材料を活用しました。丸皿はダイソーで販売されている、電子レンジ用のポリプロピレン製ターンテーブル(直径29cm、耐熱温度140℃)です。もちろん、1枚110円。

 写真の一番上に写っているのは、塩ビ管(直径20cm、厚さ約8mm)を切った接眼部バンドです。クック望遠鏡は巨大で、接眼部の外径が約18cmあります。支柱はステンレス製の棒(直径約1cm、長さ91cm)です。他に、内径12mmのアルミパイプとM4のネジを用意しました。

 写真が暗く分かりにくいですが、用意したおおよその材料です。小さな木片は、ウッドデッキに使われる、サイプレスという硬い木を使いました。

 内径12mmのアルミパイプに穴を開け、M4のネジを切り、パイプカッターで切断しました。(精度はイマイチですが😄)右端のパイプ2本を、木片にネジで付けました。残りは、皿を支えます。

 全重量は約700gです。投影板には白ケント紙を貼ります。目指すは、直径20cmの太陽像です。

 さて、この太陽投影板、活用される日は来るのでしょうか。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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