善兵衛ランド(1)

岩橋善兵衛(4)

 2022.5.29、大阪府貝塚市にある「貝塚市立善兵衛ランド」に行ってきました。最寄り駅は、水間鉄道「三ケ山口駅」です。

 水間鉄道は、貝塚ー水間観音間を走る2両編成のワンマン電車です。この日は、撮り鉄・音(おと)鉄の方がたくさん乗車していました。レンタサイクルのままでも乗車できます。途中の駅は無人駅なので、降車は先頭車両の一番前、乗車は先頭車両の2番目のドアに限られています。車内のアナウンスはAIボイス(関西弁)です。

 入館料は、なんと無料です。水曜は休館、日・月・火曜日は9:00~17:00、木・金・土曜日は9:00~21:45。いつでも、60cm反射望遠鏡で天体を見せてくれます。

 善兵衛さんがお出迎え。遠眼鏡製作の功により、苗字・帯刀が許されたそうです。元は貝塚の魚屋です。

 入り口の近くには、現代の望遠鏡と遠眼鏡(複製)が置かれていました。覗くと、水間観音の本堂の屋根が見えました。遠眼鏡(正立)は視野が狭く、色収差が目立ちました。

 展示室には、窺天鏡(きてんきょう)のレプリカがありました。

 麻田剛立が、時計職人の戸田東三郎に作らせた振り子時計(レプリカ)です。西洋式の天体観測に必要でした。

 いよいよ遠眼鏡との対面です。

 遠眼鏡の製作道具です。

 文献類も豊富に展示されていました。

 岩橋善兵衛の遠眼鏡は、善兵衛一人ではなく、工房の多数の職人で製作されていたようです。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2022.05.30 22:21

    ありがとうございます。実は、善兵衛ランドは、望遠鏡での観望スタイルが凄すぎるんです。今でも衝撃が続いています。この事は、次回お知らせしようと思います。お楽しみになさってくださいね。
  • manami.sh

    2022.05.30 14:27

    ご紹介くださり、ありがとうございます。 とても、充実した展示ですねぇ。 写真もいっぱい掲載していただくと、善兵衛ランドに行ったような気持ちになれます。 実際に行けたら、じっくり見てみたいものです。