微妙なライン

 左は2023/3/6、右は2023/3/7、いずれも18:20頃撮影しました。上が金星、下が木星です。木の葉の大きさから、ズームの倍率はほぼ同じであることが分かります。

 惑星は黄道に沿って動いていますので、金星と木星の微妙なカーブが黄道を示しています。このラインに、46億年前は惑星の元になった物質がたくさん漂っていたことを思うと、とても面白いですね。

 2023/3/7 21:23に撮影した、月齢15.2(満月、ワームムーン)です。21:40が本当の満月ですから、ほぼ満月です。

 先日ご紹介したシッカルトのまだら模様は、満月でもよく分かります。秤動のために、月の南西(左斜め下)側がよく見えています。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

アストロガイド星空年鑑2023,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2023

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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