天象儀(てんしょうぎ)(14)

 14回にわたって、大阪市立電気科学館プラネタリウム(天象儀)の様子を、故伊達英太郎氏の資料を中心にお伝えしてきました。今回が最終回です。

 この新聞記事は、1938年(昭和13)に完成した、東日天文館プラネタリウムに関するものです。このプラネタリウムは、1945年(昭和20)の東京大空襲で焼失しました。

 電気科学館の清水冨士夫氏による新聞記事です。観覧者に南半球の星座の解説をする難しさが語られていて興味深いです。

 「天文展覧会」についての資料も残されていました。

 伊達氏も出品の要請を受けました。

 最後の清水氏の年賀状は、「天文展覧会」とは関係ありません。

 今年、電気科学館天象儀は、日本天文遺産に認定されました。このプラネタリウムの果たした功績は、計り知れないですね。ご覧いただき、ありがとうございました。

(資料は伊達英太郎氏天文写真帖及び天文蒐集帖より)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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