ローソップ島皆既日食(17)

日食観測日記より

 日食観測の様子から、この文章を書いたのは、服部忠彦氏ではないかと思います。古い文体ですが、とにかく名文です。特に最後の夕食後の島民との別れの場面は、美しい映画のようです。観測隊一人一人に、生涯にわたる良き思い出ができたことは、容易に想像できますね。

(引用)

天文月報第27巻第5號,日本天文学会,1934.5

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

6コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2023.08.01 08:34

    @osimu1009osimu1009様 ご返信をありがとうございます。このところの酷暑と蚊(我が家は谷筋のためか、蚊が異様に多いのです)にめげて、中村要鏡を有効に使えていません。山本一清氏から喝を入れられそうで、反省しきりです。ところで、私は元々お気楽に望遠鏡遍歴を繰り返していました。そして、その延長に西村製作所15cm反射経緯台の購入もありました。しかし・・・。中村要鏡は、やはり別格でした。家内にもいろいろな望遠鏡を覗かせてきましたが、「別格!」は同意見でした。伊達英太郎氏の写真帖も別格でした。ページをめくると、そこに若き木辺成麿氏や、伊達邸の座敷に座る中村要氏がいたりと、1枚1枚が別格の戦前のアマチュア天文史でした。少しでも「本当に良い方」となれますように、これからも励んでいきたいと思っています。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
  • osimu1009

    2023.08.01 08:16

    @double_clusterdouble_cluster様 お返事をありがとうございました。 ローソップ島、藤田先生の関係で新しい糸がつながったことに感謝いたします。 藤田先生のお弟子さんが姫路においでになり、その方が25㎝の木辺鏡(f8)をお持ちなので、中村鏡とのつながりも不思議なご縁かと思っております。 中村鏡をオークションで手に入れられたこと、本当に良い方に使用していただけるようになったこと、 これも稀有な偶然かと感心しております。 osimu1009
  • double_cluster

    2023.08.01 03:24

    @osimu1009コメントをありがとうございます。また、ブログをお読みいただきありがとうございます。以前、宮本正太郎氏が卒業された、姫路高校に行ったことがありました。歴史を感じる立派な建物が多く、心に残りました。姫路城周辺(特に姫路城北側)も親しみやすく、大好きな場所です。今後とも、どうぞよろしくお願いします。