日食と月の位置 福見尚史氏
1934年(昭和9)4月7日に行われた、日本天文学会春季定会での福見尚史氏の講演内容です。
当時、月の位置を正しく知ることは、非常に難しく大きな問題でした。そのためにも、日食観測は重要な意味をもっていました。現在では、地球の自転速度が一定でないことはよく知られています。その主な原因として、潮汐摩擦(海水と海底との摩擦)・海水の移動・地球核の運動の変化・地球規模の水(海水・陸水・氷河)の分布変化等です。
土台となる地球の自転速度が一定しないのだから、月の位置が一定しないのは当然なんだと理解しました。
(引用)
天文月報第27巻第7號,日本天文学会,1934.7
(参考文献)
質問4-4 1日の長さは変化しているの?,大学共同利用機関法人 自然科学研究機構
国立天文台HP
月が地球から離れていくのはなぜですか?詳しく教えて下さい,月探査情報ステーションHP
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