1943年釧路皆既日食(3)

新聞記事より(2)

 大学・各研究機関の観測場所や観測結果が書かれています。

 上は、「1941年中国大陸・台湾・石垣島皆既日食(43)」でご紹介した写真です。今回の新聞記事に、手伝いの人と書かれた2人の人物の氏名が書かれています。2人は、臨時時報係 春採鉱山少年測量夫 田中誠一氏(18)と横沢健二氏(17)です。京都帝国大学の観測場所は、釧路市外春採山山頂でした。

 大阪では天候不良により、観測が出来なかったことが分かります。

(引用)

けさ仰ぐ”黒い太陽”,朝日新聞,1943.2.5

黒い太陽に挑む電波,朝日新聞,1943.2.6

見たぞ紅焔 黒い太陽,朝日新聞,1943.2.6

故秋吉利雄氏保存資料

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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