ローソップ島状記(10)
し合う 団長が全部年齢30才を超え退団した時 後任を選出す 現在の団長はルーベル伝道師なり
島民衛生状態
衛生思想低級なるも 漸次向上しつつあり 概して良好と認めらる 風土病フランペジヤや(熱帯性毒疾)は 梅毒類似の病状を呈するも性病にあらず 傷口等より◯が移疽す 一般に結核性疾病多く 特にローソップ島に著し 淋巴腺性最も多し 花柳病として 淋疾相当に多く 特にローソップは蛔虫多し 十二指腸虫もあり 風土影響が長年の習慣となり 早熟早老なり 結婚年齢は20才位なるも 性的交渉は男女共に14才位より始まる 島民にして少なり 重病に罹りたる時は 家族も之を放置する習慣なり 年齢60才を超える者 極めて僅少なり 歯牙は生後6,7月にて発生す 肉食は余りなさず 濱椰樹の実に石灰を混じて噛む習慣ある為 虫歯非常に少なし 昨今多少の義歯を用いる者あるに至る 歯科医来島の始めには 健全なる歯牙を 故意に金冠する者多くせしと言う
植物 ◯印はローソップ島になし △印はあれども結実せず
食用果実の出来るもの 椰子 パン タコ ◯蜜柑 ◯レモン ◯マンゴー ◯? △パパイヤ △バナナ
食用果実の出来ざるもの マングロップ ◯象牙椰子のカポック ◯?木 ◯タマイ ◯メリケン松 ローソップ島に於ては 椰子の外植林をなさず
(文章の内容に差別的な表現が含まれますが、歴史的資料としてそのまま掲載しました。ご了承ください。)
(引用)
故秋吉利雄氏保存資料
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