クック25cm製造年の謎(2)

海洋気象台無線室棟(第二庁舎)

 上は海洋気象台無線室棟(第二庁舎)の平面図です[1] 。

 以下は海洋気象台創設期の年表です。

1896年12月 1日 兵庫県立神戸測候所創設

1919年 4月15日 海洋気象台本館起工(台長 岡田武松氏)

1920年 5月 6日 本館竣工、8月25日 海洋気象台創設

1921年 3月21日 技師関口鯉吉氏留学(スイス・イギリス)、9月24日 別館起工

1922年 8月25日 別館竣工、11月27日 技師関口鯉吉氏帰国

1923年 9月 5日 官舎完成

1924年 4月15日 海洋気象台竣工式

 関口氏がロンドンに到着したのが1921年5月20日頃(予定)でした。そして、別館(無線機室棟、第二庁舎)起工が1921年9月24日。別館起工までにはドームの大きさが決まっていければなりません。関口氏は導入する器械の選定を急ぐ必要がありました。ちなみに、決定したドームの直径は6.5mでした[2] 。

(参考)

[1]神戸市教育委員会望遠鏡小史編集委員会編(1984)『ふたたび太陽を追って』,神戸市教育委員会:48

[2]同掲書『ふたたび太陽を追って』:56

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1968年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。FRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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