2019.02.24 08:09花山(かさん)だより 以前もご紹介した佐伯(旧姓:渡邊)恒夫氏ですが、今回は、佐伯氏から伊達英太郎氏に送られた観測ハガキをご紹介します。 この当時、佐伯氏は京都大学花山天文台の台員でした。連日の好シーイングに喜びの悲鳴をあげながら、連日火星スケッチを続けられたことが綴られています。クック30cm屈折望遠鏡の性能の高さに加え、佐伯氏の優れた眼力により、驚くほど詳細なスケッチが描かれています。 一番上のハガキが、1937年(昭和12)6月2日・3日、二番目が5月11日・12日、最後が4月12日の観測記録です。(ハガキは、伊達英太郎氏保管資料より。)
2019.02.17 08:42「あーなってる」 昨日(2019年2月16日)の星空ウォッチングには、80名ほどの方々が参加されました。あいにくの天候でしたが、天頂付近の月(月齢11.2)は、雲間や雲を通してなんとか見ることができました。シーイングは、冬型の気圧配置の影響でよくなかったです。 月の全景は、クック望遠鏡にペンタックスK-60接眼鏡(62.5倍)を付けて見ていただくのですが、今回はASP30mm接眼鏡を使い、125倍で拡大した月の欠けぎわをご覧いただきました。 参加者には親子連れの方々が多いですが、今回のタイトルの言葉は4,5歳の女の子の不思議な言葉です。思わずご両親や私は「何が?」とその女の子に尋ねてみましたが、「あーなってる」のみ。ひょっとしたら、雲が影響して、いつもとは違った月の光...
2019.02.11 12:28バックヤードプロダクツ バックヤードプロダクツは、天文マニアの間では、Ninja-320,400,500(笠井トレーディング販売)の製造元として有名です。バックヤードプロダクツは、望遠鏡の鏡筒等をGFRP(グラスファイバー強化樹脂)で成形加工している会社です。私はNinja-320を持っていますが、持ち運び易さ(総重量21.5Kg)や光軸再現性等において、これ以上のドブソニアンはないと思っています。 バックヤードプロダクツのHPにはオンラインショップがあり、15cm反射望遠鏡用のGFRP鏡筒が販売されています。そこで、中村要鏡に合った長さの鏡筒製作について問い合わせると、製作は可能との丁寧な返信をいただきました。ただし、2019年(平成31年)2月一杯は多忙なため、製作は3...