2023.02.19 04:54戦前のアマチュア天文家(3) 2枚の写真は、親里観測所で撮影されたものです。 撮影者の西尾利夫氏(山口県)は、変光星観測や天文計算を行いました。後年、ミノルタプラネタリウムに入社しました。
2022.04.21 09:57野尻抱影氏(2) 1932年(昭和7)10月6日消印のハガキです。送り主は、冥王星の名付け親としても有名な野尻抱影氏(のじりほうえい、1885~1977)、宛先は伊達英太郎氏(1912~1953)です。 野尻抱影氏の著書には、「日本星名辞典」・「星三百六十五夜」等、有名なものが多数あります。実弟は、大佛次郎賞で有名な、大佛次郎氏(おさらぎじろう)です。 達筆な崩し字でしたが、分かる範囲で判読してみました。 『拝啓 「ミルキー・ウェイ」 有難く 落手 立派な出来栄えと 感心致しました。岩橋善兵衛のことは 僕も「閑田次筆」(かんでんじひつ)から 度々引用しましただけに興深く拝読しました。福井氏の「星雲星団巡礼」の 熱心な担当を 推奨します。いつも熱心に 一部のファンを 率...
2018.06.10 02:15野尻抱影氏(1) 野尻抱影氏(1885-1977、英文学者・随筆家・天文民俗学者・冥王星の和訳命名者、作家大佛次郎氏の兄、ウィキペディアより)も、中村要氏の逝去に伴い、追悼文を寄せています。黄道光課通信(17)1932.10.7その1倉敷天文台 黄道光課長 荒木健児「中村顧問追悼ーーー今日までに、抱影先生はじめ、多くの課員諸君から御文をいただきましたから、先ずひとまとめにして御目にかけます。課の大地震であります。お見舞いは課長が代理で受けます。 野尻抱影先生ーーー中村要氏ご逝去のご報には全く驚き入りました。日本天文学界の一角が、けし飛んだと言う印象を抑えることが出来ませんでした。学理の方面ではこれからも学者が輩出するか知れませんが、氏の如き技術家は滅多に得られるものと...