2021.2.7、日中は春を思わせるような天候になりました。気温が上昇したため、空気中の水蒸気量も増えたようです。夕方、雲の向こうの太陽から、放射状の光の筋が見えているのに気付きました。いわゆる、天使の梯子の逆バージョンです。
夕日は地球の大気に対してかなり斜めに射し込むので、昼の陽光より厚い大気の中を通り抜けなければなりません。そのため、夕日はその厚い大気を通り抜ける間に青っぽい光が散らばってなくなってしまい、赤っぽい光だけになってしまうそうです。
このような光の筋を見ていると、光の直進性を感じます。また、夕日が高い空の雲を赤く照らすのは、まさに地球が丸いからというのが理由です。
天文現象もそうですが、気象現象もきちんとわけがあるんですね。
ところで、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は夕焼けが大好きだったそうです。夕焼けが見えると急いで家族を呼び、お茶目にこう告げたそうです。
「一分後れました。夕焼け少し駄目となりました。なんぼ気の毒。」
(参考文献)
武田康男,すごい空の見つけかた,草思社,2009,P.19P47
鷲田清一,折々のことば,朝日新聞,2020.10.13
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