暈(かさ)

 2021.2.11の夕方(16:40頃)、西の空を見て息を呑みました。太陽の周囲に虹のような円環が広がっていたのです。暈(かさ)です。

 Wikipediaによると、「暈(かさ、halo、英語読み:ヘイロー)とは、太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる大気光学現象のことである。特に太陽の周りに現れたものは日暈(ひがさ、にちうん)、月の周りに現れたものは月暈(つきがさ、げつうん)という。虹のようにも見えることから白虹(はっこう、しろにじ)ともいう。」とありました。

 まさに虹のように見えますから、白虹ですね。 

 西側には斜面があります。実際の太陽高度は30度ほど、暈の上部は高度50度ほどでした。左端には明石海峡大橋の主塔(高さ約300m)が写っています。

 暈は小さな氷の粒がつくる光の輪です。この光の輪は、太陽から22度離れた場所に、きれいな円形となって見えます。光の屈折現象を私たちは見ています。高い空にある薄い雲は、小さな鉛筆を短く切ったような六角形の長柱状をしているそうです。これがみんな横を向いて浮かんでいるため、側面から入った光を決まった角度で屈折させるということです。

 とても不思議なことで、なかなか理解できません。でも、現実なんですね。

 虹は水滴によるもので、暈とは違います。虹は太陽の正反対の位置を中心に、半径約40度のところにできます。暈の直径は虹の約半分です。

 これから天気は曇りがちに変わっていくようです。冬から春にかけては、空から目が離せませんね。

 2021.5.4に見られた暈です。写真の上側がはっきりしています。翌日は、早朝から風雨共に強くなり、荒れた天候になりました。(右下は、隣家の屋根の端です。)

(追記)

 上の写真は、月による暈です。2021.2.27は、夜間冷え込みました。東の地平線から天頂付近を通り、西の地平線まで伸びる飛行機雲もはっきり見えていました。月の下に見える光点は、月によるゴーストです。

(参考文献)

暈,Wikipedia,2021.2.11閲覧

武田康男,すごい空の見つけ方,草思社,2009,p.31

 

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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