月齢9.3

 2021.2.21は、とても暖かい日でした。最高気温は20度ほどで、夜間の冷え込みも厳しくありませんでした。

 主鏡セルの調整(主鏡とセル固定金具の隙間を0.3mmあける)と光軸調整をやり直しましたので、久しぶりに月(月齢9.3)を撮影しました。月の高度は高く、ほぼ天頂付近を通過していました。

 今回はデジカメとセレストロンズームの組み合わせです。月の全景を収めるのは、これに限ります。コペルニクスクレーター(ほぼ中央)が夜明けを迎えています。

 月の北部です。コペルニクスの東(右側)に暗班が4ヶ所ほどあるのがよく分かります。

 月の南部です。クラビウスクレータがよく目立ちます。目玉が2つ、鼻と小さな口、面長で髪の毛はクルクル。そんな顔が横倒しになっているように見えませんか。私はクラビウスを見ると、「ヨッ!」といつも声をかけてしまいます。

 冷え込みは厳しくありませんでしたが、外気順応をしっかりし、星像による光軸調整のあと、主鏡周辺もアルミ巻きをしてから撮影しました。

 中村要鏡で見る月は、いつも感動的です。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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