ラプトル50(2)

さっと出して さっと片付ける 「5分望遠鏡」

 以前、初代ラプトル50を入手して見え味の良さに感激した私は、次々と改造を行いました。さらに使いやすくしようと思ったからです。接眼部の交換(31.7mmに対応)、ドットファインダーの追加、架台の交換、三脚の自作等々。その結果、ラプトル50は、レンズ側の鏡筒部だけがオリジナルの形を留めた、全く違う望遠鏡になってしまいました。改造ラプトル50は、結局、知人に譲ってしまいました。

 今回はその反省を生かして、改造は最小限に止めようと思いました。でも、覗き穴ファインダーは、小さいお子さんには使いやすいようですが、私には無理がありました。(前回のブログで称賛しておきながらすみません🙏ただし、昼間の使用、月・惑星・明るい恒星には支障ないと思います。)

 そこで、ドットファインダーを追加しました。国際光器のスカイサーファー3が手元にありましたので、それを使用しました。木ネジで鏡筒に固定しました。接眼部には干渉していません。

 ほとんどがプラスティックのスカイサーファー3ですが、取り付けた結果、接眼側が重くなってしまいました。

 コルク付きの板(厚さ5mm、幅20mm、長さ160mm)を写真のように加工し、鏡筒の取り付け位置をずらす部品を作りました。

 接眼部側の板の端は、小さな木ネジで鏡筒に固定しました。

 パーマセルテープで、加工跡を隠しました。鏡筒の架台への取り付け位置を変えることで、接眼レンズを覗く位置が高くなりました。

 今回の改造をして、重量は100g増え1.6Kgになりました。

 さっと出して、ドットファインダーのスイッチを入れ数秒で導入、オリジナルの天頂ミラーとケルナー20mm(30倍、いずれも高性能!)で観望。そして、さっと仕舞う。私にとって、ラプトル50の使い方はこれが正解のようです。(ついでに、ピント位置も合わせたままにしていると便利ですよ😀)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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