1937年(昭和12)の火星・金星スケッチ(4)

 1937年分として保存されていたスケッチの最後となります。1937年は日中戦争が始まった年です。1945年の終戦に至るまで、戦時色がどんどん濃くなっていきます。そのような時代でも観測を続けられた、アマチュア天文家に敬意を表します。

 初めは小林義生氏の火星スケッチです。

 次は、R.Okumura氏の火星スケッチです。

 次は、大石辰次氏のハガキです。

 次は、カメシマタケシ氏です。珍しい色彩スケッチです。

 次は、寺田稔氏の火星スケッチです。

 上は、田村文造氏の火星スケッチです。下は、小沢喜一氏の金星スケッチです。

(資料は全て伊達英太郎氏保管)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2021.05.09 22:12

    いつもコメントをありがとうございます。1938年は、中野繁氏と坂上務氏のスケッチをご紹介します。どうぞお楽しみになさって下さい。
  • manami.sh

    2021.05.09 12:20

    今回の火星観測者のみなさまは、木辺氏、伊達氏、前田氏、渡辺氏の陰に隠れてしまって 今となっては、知られざる方々でしょうか。継続的に観測あるいは観測報告を遊星面課に 送らなかった或いは送れなかった方々? ここでしか見れない観測報告で、この方たちのその後も気になります。 次回も、楽しみにしております。 表紙の黒い●について、ご教示いただきありがとうございます。