春の銀河まつり

 2021.5.30、梅雨の最中でしたが、安定した好天になりました。長い間行っていなかった遠征観望に行ってきました。下調べも不十分でしたので、お気楽観望です。観望地は、兵庫県上郡郡の兵庫県立大学附属中・高のすぐ東にある展望台です。

 空の透明度が良く、綺麗な星空が期待できました。(実際はその後1時間ほど曇りました。)

 持参したのは、Ninja-320です。日曜の夜なので、誰も来ることはないと思い、普段使わないローターリーの真ん中に陣取りました。ところが、ところが・・・・。

 来るわ来るわ、家族連れやカップル等、5~6台。車のライトや懐中電灯の灯りに悩まされました。でも、私のような望遠鏡で見る者はマイナーな存在ですよね。設置場所が悪かったと諦め、ライトを避けながら観望に集中しました。

 春は、系外銀河がよく見えます。今回は、おおぐま座のM81,82、しし座のM65,66、りょうけん座のM51、そしてこと座のM57等が収穫です。

 久しぶりに行くと、導入のリハビリから始まってしまいます。定期的に観望には出かけないといけないと改めて思いました。また、ファインダーとして使っている、76mm反射の星像にも改良が必要だと思いました。

 最後にかみのけ座のNGC4565を見て家路に着きました。ここでは、冬の銀河も見えます。かみのけ座も、肉眼でボーッと見えていました。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

5コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2021.06.05 07:44

    コメントをありがとうございます。ASPについて、説明不足で申し訳ありません。当サイトでもご紹介しましたが、かつてギガオプトで販売されていた接眼レンズになります。3群5枚構成の15cm25倍双眼鏡(販売されず)用に開発されたものです。Aは、Aspheric(非球面)の意で、光学ガラスを使った非球面レンズが1枚入っています。残りのSPについては、浅学のため知りません。クック望遠鏡にこの接眼レンズを付けて見る月は、クレーターのエッジが鮮明で見応えがありました。私は、国際光器で扱っているブランドンアイピース(クエスターの付属品になっているそうです。)も気になります。クック望遠鏡には、Televueのナグラーやイーソスよりも、中心像が鮮明な見かけ視野60度までの接眼レンズが向いているように思います。
  • manami.sh

    2021.06.04 15:23

    ありがとうございました。反射には反射ファインダーは良いですね。クック望遠鏡には顕微鏡用アイピースを多用しているんですね。焦点距離が長いと高倍率が出せますね。ASP30mmはボシュロムでしょうか。ASPは、プローセルタイプのレンズ構成なので、アクロマートラムスデン、シンメトレル、プローセルのそれぞれの頭文字をとってASPだと思っています。
  • double_cluster

    2021.06.02 22:25

    クック望遠鏡のオリジナルアイピースは、残念ながら残っていません。海洋気象台で長年放置されている間に散逸してしまったようです。ただ、「クック望遠鏡の付属品」でもご紹介しましたように、測微尺?の読み取り用のアイピースは真鍮製のラムスデン?(24.5mm径)でした。残念ながら、レンズは使用に適さない状態でした。現在は、低倍率はテレビューPL55mm、ペンタックスK60mm、中倍率はASP30mm(125倍)、ニコン25mm又はzeiss25mm(150倍、いずれも顕微鏡用)、高倍率はニコン16.7mm(220倍、顕微鏡用)、オリンパス12.5mm(300倍、顕微鏡用)を使用しています。