1941年(昭和16)の月・惑星写真(6)

 1941年(昭和16)10月11日に撮影された火星です。乾板A13,14、撮影時刻は、21:35~42、クオリティーは可。31cmカセ・ニュートン直焦点です。

 鉛筆で囲っている範囲のクオリティーは可と良です。

 この乾板にも、奥様の村子氏の名前が見られます。

 一部の撮影に、理研3号フィルターが使われています。

 拡大率が低いですが、表面模様がよく分かります。

 四角で囲まれた範囲の撮影に、フィルターが使われました。

 これは、フィルターを使っていない部分の拡大です。左上の火星像がとても鮮明です。

 フィルターを使用した火星像(乾板の◯の中)の拡大です。フィルターを使用すると画像が暗くなり、効果はあまり感じられません。

(乾板写真は伊達英太郎氏保管)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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