1941年(昭和16)の月・惑星写真(15)

 1941年(昭和16)10月28日に撮影された火星です。乾板A27,29。撮影時刻はA27は19:40-19:45,A29は21:53?(乾板には21:35とあります)。クオリティーは可と不良です。フィルターはNo.3、乾板はOriental.Pan-chro使用 。

 太平洋戦争開戦(1941年12月8日)まで、2カ月を切った頃の撮影です。

 フィルターNo.3、露出は1~2秒、月光カブリの記入があります。

 一番上の2個を拡大し、画像調整をしました。右側の火星像が鮮明です。


 中央5個の拡大像です。火星中央を縦に走る地形が鮮やかです。

 露出は2秒前後、「流レタ」の記述があります。

 上よりの火星3個を拡大し、画像調整をしました。中央の火星像が特に鮮明です。

(乾板写真は伊達英太郎氏保管)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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