東の海(オリエンタレ ベイスン)

 2021.12.26、午前6時30分頃撮影した月齢21.8の月です。すでに薄明るくなっていましたが、ズームでデジカメの倍率を上げると、背景の空が黒に変わりました。

 東側(右)の火口列が見事ですが、目を西側(左)に移すと、見慣れない地形が見えきています。東の海(オリエンタレ ベイスン)です。

 東の海は、月の西端よりもさらに5°裏側に回り込んだ場所に中心を持つ小さな海です。月の首振り運動(秤動)の条件が良い時に見ることができます。東の海は、3重の山脈に囲まれた多重リングベイスンです。

 同日午前9時30分頃撮影した太陽面です。自転方向は右側です。3つの大きな黒点が連なって見えています。

 黒点を撮影する時は、10コマ連写にしています。(シーイングの良いコマを選ぶためです。)

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2021.12.27 01:27

    本年も残り僅かになりました。いつもコメントをありがとうございます。たいへん励みになりました。ありがとうございます。本当に寒いですね。コンデジ撮影、楽しくて楽しくて、病みつきになっています。強風の中、雲の切れ間30秒。そんな中でも記録を残せるところがいいですね。月の写真をじっくり見て、ガイドブックと見比べるといろいろ勉強になります。
  • manami.sh

    2021.12.26 12:48

    こんばんわ。順調に撮り進んでいますねぇ。東の海も確認できたとは、条件に恵まれていましたねぇ。 羨ましいです。太陽黒点も良く写っていて、ピントも、おまかせで、負担も少ない。ちょっとした時間 があれば、続けて観測できますねぇ。当地は、この寒波で、冷え冷えです。