年の暮れの月面X

 2022/12/30 20:23、15cm反射(中村要鏡)で撮影した月齢7.0(上弦)の月です。19:39に月面Xが見え始めたので、ちょうど綺麗にXが浮かび上がっています。

 秤動により、月の北東端がよく見えています。フンボルト海を見たのは初めてです。縁の海、スミス海、南の海もしっかり見えます。

 「月面X」は、ラカーユ・プルバッハ・ウェルナー等のクレーターの端に日光が当たって見えます。「月面X」を見ると、いつもワッフルを思い浮かべてしまいます。

 「月面X」から南の高地に至る地形です。

 「月面X」から、月面中央に至る地形です。ヒギヌス谷がよく分かります。

 晴れの海の南の地形です。

 月の北の地形です。メトンを意識したのは初めてです。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

アストロガイド星空年鑑2022,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2022

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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