月の世界へ

 2023/1/3 21:13に15cm反射(中村要鏡)で撮影した月齢11の月です。火星のCMOS撮像を終えると、月の撮影と眼視観望をするのが習慣になっています。

 シラー(179×71Km)は、非常に細長いクレーターです。10°程度の浅い角度の衝突によってできたと推定されています。

 ティコやシラー付近の拡大写真です。

 フンボルト海・縁の海・スミス海が、秤動によりよく見えています。

 逆に月の南東端は、秤動により裏側に回って見えにくくなっています。

 湿りの海周辺は、面白い地形が多いですね。

 雨の海周辺は月の絶景スポットです。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

アストロガイド星空年鑑2023,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2023

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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