火星と月の最接近

 2023/1/4 05:57、月と火星が最接近(東京01°04')しました。この写真は、コンデジで18時頃撮影したものです。

 2023/1/4 21:41に15cm反射(中村要鏡)で撮影した、月齢12.1の月です。ティコやコペルニクス、ケプラー等の新しいクレーターの光条が鮮やかです。

 アリスタルコスクレーターの光り輝く様子が目に付きます。

 アリスタルコスのすぐ西(左)には、シュレーター谷があります。この谷とヘロドトスが接する辺りは、コブラヘッドと呼ばれています。アグリコラ山脈は、初めて知りました。

 月の南西には、「湿りの海」や「病いの沼」があります。何とも気が滅入りそうな名前ですね。

 秤動により、月の南東端(右斜め下)が見えてきています。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

アストロガイド星空年鑑2023,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2023

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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