リチオリ

 2023/1/5 21:25 15cm反射(中村要鏡)で撮影した、月齢13.1の月の欠け際(西と南)の地形です。

 リチオリは、現在使っている表側のクレーターの名付け親です。イタリアのボローニャ大学の天文学者で、1651年に弟子のグルマルディとシルサリスの観測に基づいた月面図に約300個の名前を付けました。現在、その内の250個の名前が残っています。

 ライナーγは、ライナーの西側にある「おたまじゃくし」型の明るい模様です。強い磁気異常があり、彗星が衝突した跡とも言われています。

 ベイリー(287Km)は、クラビウスより大きいクレーターです。40億年前にできた古いクレーターのために、内部やリムが激しく破砕されています。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

アストロガイド星空年鑑2023,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2023

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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