Nikon8cmアクロマートレンズ交換

 Nikon8cmアクロマートレンズ(レンズ外径83mm)の交換をしました。この状態のまま使うのは、なんとも切なく、胸が痛んだからです。交換するレンズは、スコープタウンパーツショップで販売している、口径80mmF1200mmアクロマートレンズ(レンズ外径83mm)です。

 スコープタウンで販売しているレンズ(久保田光学製)の謂れを読むと、これまた胸にきます。恐らく、世界中探しても、ここでしか手に入らないレンズだと思います。

 交換作業の様子(どなたの役にも立たないかもしれませんが)です。

 

 まず、Nikon8cmレンズセルの引きネジを緩め、鏡筒からセルを外します。

 左から、セル・レンズ押さえ環・レンズ押さえネジです。

 レンズの下に円柱状の物を置き、慎重にレンズを持ち上げ、セルから外します。ゆっくり・ゆっくり・・・。

 交換するスコープタウン製レンズです。4面マルチコートの優れものです。

 レンズ押さえネジ(樹脂製)を外します。若干、力が要りました。

 これまた、慎重にセルから外します。同じく、ゆっくり・・・。

 Nikon8cmセルに移植です。ここが、一番神経を使うところでした。噛んだらたいへんです。(作業は上の逆です)

 押さえ環、押さえネジ(締めすぎないように!)を付けて完成です。

 新レンズが左、旧レンズが右です。Nikonさん、長い間お疲れさまでした。

 新レンズは、コーティングも鮮やかです。

 違う角度から。反射がなく、コントラストがとても高そうです。

 使うのもNikon。Nikon顕微鏡用接眼レンズ10×(焦点距離25mm,倍率48倍)、15×(焦点距離16.7mm,倍率72倍)です。23.2mm径を24.5mm径に変換しています。

 2023/1/29 20:19、月齢7.6(上弦)の月を48倍に拡大し、iPhone7を接眼レンズに密着させて撮りました。やはり優秀なレンズですね。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2023.02.02 08:13

    お寒うございます。コメントをありがとうございます。大一光学製ではなく、久保田光学製でしたね。失礼しました。実は、ニコン8cm鏡筒は3本目の入手なんです。今回は、接眼部周りは改造せず、オリジナル仕様で使おうと思っています。 厳寒の折、どうぞご自愛下さいね。
  • manami.sh

    2023.02.01 14:07

    交換ですか。ちょっと複雑な心持です。でも、久保田光学のレンズは、しっくりとセルに収まったのは良かったですねぇ。物によっては、大きさが合わずしっくりしないケースも考えられますし。当方は天候が悪いし、寒いしでさっぱりです。