伊達英太郎氏天文写真帖に残された、戦前のアマチュア天文家の方々を、その愛機と共にご紹介します。「日本アマチュア天文史」にも記載されていない、貴重な写真の数々です。
藤本英男氏(秋田県)は、1932年(昭和7)~1938年(昭和13)、日本天文学会に変光星観測報告をしました。
宮島善一郎氏(長野県上田市)は、1929年(昭和4)、8cm屈折鏡を入れた直径2.6mのドームを作り、多くの観測データを残しました。
近田(こんた)要氏(福島県)は、1935年(昭和10)に火星スケッチを残しました。
「京星」③(1935年5月号)の会員素描によると、「近田要(25)古くからの天文愛好家、水星の日面経過、ウィンネッケ彗星などを御覧になったそうである。3cm屈折鏡を持たれていたが、昨夏13cm反射望遠鏡を製作完成された。望遠鏡の諸機構を見得る機会を多く持つ市内の同好者に比べ、福島県の田舎で書物によるのみでひとり工夫しつつ完成された御努力は大変なものだったと思える。木辺、伊達、前田、高井氏等と頻繁に御文通ある由である。」(京星会賛同会員)
北川由郎氏(東京・品川)は、1934年(昭和9)と1935年(昭和10)、日本天文学会に変光星観測報告をしました。
(参考文献)
日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1987
京星③,京都市京星会,1935/4/25
(写真は全て伊達英太郎氏天文写真帖より)
0コメント