プロトン現象

 2023/3/15 8:48に撮影した太陽です。白色光では平穏な太陽面ですが、3/14からプロトン現象が起こっているようです。

 プロトン現象とは

 「太陽から相対論的エネルギーに加速された陽子を発生させる現象をいう。太陽フレアの際に太陽近傍で加速されるか、コロナ質量放出に伴う衝撃波によって加速されると考えられている。大規模なプロトン現象は、陽子がもつエネルギーの大きさから地球磁場に守られた内部磁気圏まで到達して、人工衛星などの宇宙機の誤動作や故障を引き起こすことがあり、また地球の極域に侵入することにより電波の伝播異常を引き起こす。宇宙天気も参照。」

(公益社団法人日本天文学会天文学辞典より引用)

 

 2023/3/14 6:13に撮影した月齢21.5の月です。既に明るくなっていましたので、若干コントラストが落ちています。

 ちょうど雨の海の全景が見えます。

 雨の海は、月の海ではもっとも輪郭のはっきりしている海です。南東側はアペニン山脈、北東側はアルプス山脈に縁取られた直径1160kmの巨大なクレーター、インブリウムベイスンの中に溶岩がたまって出来た平原です。日本の本州がすっぽり入ります。(ベイスンは直径300km以上の巨大クレーターのことです。)

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

アストロガイド星空年鑑2023,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2023

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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