天象儀(てんしょうぎ)(11)

1938年(昭和13)の天象儀パンフレット

 1938年(昭和13)3月の電気科学館天象儀パンフレットです。1939年(昭和14)2月のパンフレットの通巻番号が12ですから、このパンフレットが第1号だと思われます。

 毎月第二、第四水曜日に、山本一清氏による天文特別講演が天象館内にて行われました。

 山本一清氏が京都帝国大学教授を辞職したのが1938年(昭和13)5月ですから、この頃すでに、山本一清氏の身辺は落ち着かなかったと思われます。

 見開きページに天文特別講演の案内が載ったのは、この月が最後でした。

 この月から、夜間のプラネタリウム投影が始まりました。実に一日7回の投影です。

 1938年(昭和13)11月から、プラネタリウム投影は6回に戻っています。

(資料は伊達英太郎氏天文蒐集帖より)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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