科学少年創刊号

「南炭」改題

 1927年(昭和2)10月に、伊達英太郎氏(当時15歳)が発行した「科学少年」(創刊号)です。この号は、第三巻第九号です。

 「序言」を読むと、伊達英太郎氏がこの「本」の発行(第一巻第一号)を始めたのが、1925年(大正14)であることが分かります。最初は、阪本君(友人?)と一緒に「南炭」を創刊し、伊達氏が科学部門、阪本君が野球その他運動部門の記事を担当した様です。その後、阪本君の希望により、「南炭」はスポーツ紙、「科学少年」は天文・科学紙として再スタートしたようです。

 10月号(創刊号)の目次は、

1.「序言」

2.「天文部記事・コッケイ広告」 

3.「発明物語 ニュートン 第六回」

4.「天体研究其ノ一 月の科学 (其ノ三)」

5.「天体小話 隕石の話」

6.「長篇 科学小説 天空征服 第一回」

7.「趣味天文 望遠鏡の歴史 第三回」

 (5)ガリレイ望遠鏡の構造

8.「太陽黒点記録帳(八月分)」

9.「本月の惑星表 十月」

の内容で、全16ページです。

(大阪市南区南炭屋町[現:大阪市中央区西心斎橋1~2丁目付近]自宅観測所の伊達英太郎氏)

1.「序言」

2.「天文部記事・コッケイ広告」

3.「発明物語 ニュートン 第六回」

4.「天体研究其ノ一 月の科学 (其ノ三)」

5.「天体小話 隕石の話」

6.「長篇 科学小説 天空征服 第一回」

7.「趣味天文 望遠鏡の歴史 第三回」

 (5)ガリレイ望遠鏡の構造

8.「太陽黒点記録帳(八月分)」

9.「本月の惑星表 十月」

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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