知新(ちしん)観象台4

  知新(ちしん)観象台シリーズ最後は、掩蔽(えんぺい)、新星、惑星、小惑星写真です。 

月による金星の掩蔽(1933年12月20日)

月による金星の掩蔽の拡大写真(1933年12月20日)

月による火星の掩蔽(1941年11月2日)

 月による火星の掩蔽、潜入と出現(1941年11月2日)

 いずれの写真も、被写体に光度差があるため、焼き付けには高度な技術が必要だったと思います。

ヘルクレス座新星(1934年)

ヘルクレス座新星の写真観測(1934年)

7枚目は、金星の形状変化を追った写真です。

木星とガリレオ衛星の変化(1934年5月18日〜25日)

海王星の移動(1934年5月15日,6月8日)

小惑星とカニ星雲(1934年12月12日) 

 清水氏は、この他にも山本一清氏のすすめで、小惑星の撮影(10枚目写真)にも取り組んでいます。しかし、長時間露出が必要で、労多くして功少なきを感じ、3年間ぐらいでやめてしまったそうです。

(写真は、伊達英太郎氏天文写真帖より)

参考文献:日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1987

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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