DSO

M1,NGC2244,3628,M66,M84,M86,NGC4565

 DSO(Deep-Sky Objects)は、星雲・星団・銀河などの非恒星状天体の総称です。星がよく見える暗い場所で、大口径のドブソニアン望遠鏡でないとよく見えない天体だと、私は思っていました。しかし、SeeStar S-50で撮影すると、すごく写るんです。上は、M1(カニ星雲)

 拡大すると画像が荒くなりますが、超新星爆発によって起こったガスの広がりがよく分かります。

 オリオン座α星ベテルギウスの東約10°にある、散開星団(NGC2244)と散光星雲(NGC2237、バラ星雲)です。バラ星雲は大きく広がっているので、画面からはみ出ています。散光星雲に食い込んでいる暗黒星雲が見事です。

 しし座の後ろ足のつけ根、θ星近くの銀河、NGC3628とM66(NGC3627)です。NGC3628の暗黒帯も見事に写っています。M66の2本の腕もよく分かりますね。

 かみのけ座からおとめ座にかけての銀河です。メシエ番号が付いていない銀河も多数見えています。

 そして、極め付きがこれ。かみのけ座の紡錘(ぼうすい)状銀河、NGC4565です。Ninja-320で観望地で見た時、針のような細い姿が印象的でした。しかし、この写真には、銀河の真ん中を横切る暗黒帯まで写っています。

 自宅の庭でこんな写真が撮れる。今だに信じられない気分です。

(参考文献)

星雲星団ウォッチング,浅田英夫,地人書簡,1996

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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