M51,M101,M102,NGC2841,2681,3718
M51(NGC5194、8.4等、1500万光年)「子持ち銀河」です。おおぐま座η星の南西約4°にあるSc型の大型銀河です。
32cmドブソニアン望遠鏡を使っても、ここまでは見えません。輝く銀河核が、仲良く並んでいる程度です。それが、ここまで写るとは・・・。
天の川銀河の星と、M51(直径およそ10万光年、距離およそ2300万光年)銀河の腕とが重なって見えます。宇宙の奥行きを感じます。
1845年ロス卿は、72インチ反射望遠鏡を用いて星雲内の「渦巻きの変化」を検出しました。1923年になるまで、M51は形成中の太陽系であるという概念がありました。また、スミスは、M51を「垂直方向の輪をもった土星の幽霊のようだ」と述べています。
M101(NGC5457、7.7等、1750万光年)「回転花火銀河」です。おおぐま座ζ星の東約5°にあるSc型の大型銀河です。視直径はM51の2倍以上あります。4本の腕の存在がよく分かります。写真の下に、小さな伴銀河(NGC5474?)が写っています。
M102(NGC5866)は、メシエがM101と見間違えてM102とした天体です。現在は、M101の約15°東にある銀河(NGC5866)をM102としています。
NGC5866は、りゅう座τ星の南西約4°にあるタイプE6の銀河(14.2等、視直径3.0-2.3')です。おとめ座のM104(ソンブレロ銀河)をぐっと小さくしたような形をしています。
NGC2841(9.2等)は、おおぐま座θ星の近くにある銀河です。
高度が高かったので、Seestarがガイドエラーを起こしたようです。中心核が大きく、形はアンドロメダ銀河(M31)に似ています。
NGC2681(10.3等)は、2841のすぐ近くにあるフェイスオン銀河です。明るい中心核の周りにうっすらと腕の広がりが見られます。
おおぐま座γ星の近くにある、NGC3718(10.8等)と3729(11.4等)です。
NGC3718の核の近くに、暗い星が見えます。視直径は、3718は3729の3倍ほどです。
(参考文献)
星雲星団ウォッチング,浅田英夫,地人書簡,1996
(続)星空ハイキング,市川利光,コプティック星座館,2000
メシエ天体カタログ,ステファン・ジェームス・オメーラ著 磯部琇三訳,NewtonPress,2000
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