ひまわり銀河

M63,NGC2403,4490,4485,4460,4449,4244,5371,5350,5353,5354,5355,5358

 「よく使う望遠鏡がよい望遠鏡」、これはテレビュー社の創業者アル・ナグラー氏の言葉です。現在の私にとって、Seestar S-50がそうです。Seestar S-50は、晴れていればいつでも使えます。

 M63(NGC5055)は、りょうけん座α星の北東約6°にあるSb型銀河(8.6等、2350万光年)です。

 M63は、ひまわり銀河ともいいます。明るい銀河核の周囲を、やや明るい銀河中心部(ひまわりの種子)が取り囲み、その周囲に淡い腕(ひまわりの花びら)があるからです。

 NGC2403は、おおぐま座ο星の北西約8°にある、きりん座のSc型銀河です。天の川銀河の恒星の向こうに広がる幽霊銀河のようです。淡いですが、大きな渦状腕が見えます。

 りょうけん座β星のすぐ東に位置する、NGC4490(9.8等)とNGC4485(11.9等)です。お互いに影響しあって、銀河の形が変形しているのが分かります。

 NGC4460(11.3等)は、りょうけん座β星の北に位置する紡錘状銀河です。小さく暗いですが、横向きのため存在がよく分かります。

 NGC4449(9.6等)は、NGC4460のすぐ南に位置する不規則銀河です。かなり明るく輝いています。

 りょうけん座β星の南に位置するNGC4244(10.7等)紡錘状銀河です。小さな核が見えます。「どこまで伸びてるんだよー」と言いたくなるほどの長さです。びっくりしました。Seestarで23分露光をすると、左斜め上と右斜め下に経緯台特有の視野回転の跡があらわれます。露光は10分ぐらいがいいのかもしれませんね。

 りょうけん座α星の西に位置する銀河群です。NGC5371(10.6等)、5350(11.3等)、5353(11.0等)、5354(11.4等)、5355(13.1等)、5358(13.6等)です。この写真の中には、15等星ぐらいまで写っているのかもしれません。

(参考文献)

星雲星団ウォッチング,浅田英夫,地人書簡,1996

(続)星空ハイキング,市川利光,コプティック星座館,2000

メシエ天体カタログ,ステファン・ジェームス・オメーラ著 磯部琇三訳,NewtonPress,2000

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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