リング星雲

M57,M56 

 Seestar S-50で撮影したかった天体の一つが、M57(NGC6720,惑星状星雲)です。こと座のβ星とγ星の間にあります。「ドーナツ星雲」の名でも親しまれています。

 望遠鏡で、O IIIフィルターが付いた接眼レンズで見ると、夜空に浮かぶ円形の蛍光灯のようです。しかし、さすがに色までは見えません。Seestarで撮影した瞬間、すぐに黄色いドーナツが浮かび上がりました。

 どうしてこんな色に見えるのか。撮れた写真から天文学的な疑問が広がる・・・

 もう、時代は逆戻りできませんね。

 M56(NGC6779)は、こと座γ星と、はくちょう座β星アルビレオの間で、ややアルビレオ寄りにある小さな球状星団(8.3等、視直径7.1')です。天の川の中なので、M56の周囲は星だらけです。

(参考文献)

星雲星団ウォッチング,浅田英夫,地人書館,1996

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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