ローソップ島状記(6)
読の際は島民の大部分が参集す ローソップ島民で公学校(以下不明)
者3名あり(ピース島4名ナマ島不詳) ルーベル伝道師は父子二代島民教育に専念す 島民は全部熱心なるクリスト教信者(日本組合教会)なり 授業に使用する詞は島民語にして 読み方の時間に日本語を授業す ルーベル伝道師は 公学校同補修科卒業後 東京霊南坂教会に於て 3ケ年間修行せしことある 当年28才の青年なり ルーベルは 頗る日本語に堪能なるも 其の他の島民は公学校卒業者以外 日本語解する者なし 極めて簡単なる英会話をなし得る者1名あり 島民の教育機関は 公学校及木工徒弟養成所なり 参考の為 次に其の所在地 校名 教科目を摘録す
公学校
修行年限3ケ年なるも 土地状況により 修行年2ケ年以内の補習科を附置し 公学校卒業生を入学せしめ 公学校教科目の補習の意味の教育を施す 日本人教師が邦語を用い授業するも 1年級には助教員として島民をも使用す
実習
実習は教授時数外に渉っても課することを得
郷土教材
教授細目の編成に際しては 特に郷土教材に留意し 自然と人文との関係の会得に留意す
(引用)
故秋吉利雄氏保存資料
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