2つのクックによる月

 2024/08/10 19:13に、クック12cmガイド望遠鏡で撮影した月(月齢6.0)です。薄明中でしたので、コントラストがあまりよくありませんでした。それでも、テオフィルスクレーターの中央丘がキリッと見えていました。このレンズの優秀さがよく分かりました。

 次からは、クック25cm屈折望遠鏡による月の拡大写真です。

 サーベンティンリッジのうねりが見事です。

 月の北東側の海たちです。

 今回のベストショット!テオフィルスが主役です。トリチェリは、まさに嘴(くちばし)ですね。

(共通データ:コーワTE-11WZ接眼レンズ、iPhone7コリメート撮影)

 これは何だと思われますか。接眼部から25cm対物レンズ側を撮影した写真です。鏡筒内のテカリが気になります。コントラスト低下に繋がっているかもしれませんね。

(参考文献)

星空年鑑2024,大熊正美,株式会社アストロアーツ,2024

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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