南天のアンドロメダ銀河

NGC253,M15,NGC246,M74,M77,NGC1055,247,288

 NGC253は、くじら座β星からちょうこくしつ座α星方向へ約7°行ったところにあるSc型銀河(視直径25.1'-7.4'、8.9等級)です。南天のアンドロメダ銀河といわれています。暗黒帯が複雑に入り組んでいます。これほど大きく写るとは思いませんでした。

 M15(NGC7078)は、ペガスス座ε星の北西約4°に位置する球状星団(視直径12.3'、6.4等級)です。すぐ近くにあるのは6等星です。球状星団はいつ見てもゾクゾクします。

 NGC246は、くじら座β星の北約7°にある惑星状星雲(視直径3.8'、8.0等級)です。打ち上げ花火が開いた時のように見えます。

 M74(NGC628)は、おひつじ座β星の南西約6°、うお座η星の東約1°にあるSc型銀河(視直径10.2-9.5'、9.2等級)です。うっすらと腕の存在が分かります。

 M77(NGC1068、中央やや右下)は、くじら座γ星の南約3°にあるSb型銀河(視直径6.9-5.9'、8.8等級)です。銀河の中心部が明るく輝いています。中央やや斜め左端は、NGC1055です。

 NGC247は、くじら座β星の南約2.5°にあるSc型銀河(視直径20.0-7.4'、7.1等級)です。大きいですが、淡くボーッと見えます。NGC247は、NGC253を代表とするちょうこくしつ座銀河群のメンバーです。

 NGC288は、NGC253の南東約1.5°にあるタイプXの粗い球状星団(視直径13.8'、8.1等級)です。球状星団のイメージと、かなり異なった感じがします。

(参考文献)

星雲星団ウォッチング,浅田英夫,地人書館,1996

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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