アイピースリボルバー(1)

 このアイピースリボルバーは、以前、笠井トレーディング等で販売されていたのと同じ物かと思います。特徴は、ターレット部がプラスティック製で軽量(94g)なことです。スリーブ部は、アルミ製です。精度はどうかなと思っていたのですが、実際に使っても問題はありませんでした。

 アイピースレリボルバーには、顕微鏡用の接眼レンズを付けています。顕微鏡用の接眼レンズ(スリーブ径30mm)は、望遠鏡用よりもスリーブ部が長いので、リボルバーの回転部と接触しないように、5mm幅ぐらいのゴム板をスリーブ部に付けています。(5枚目写真)

 ターレット部がプラスティック製のため、重い接眼レンズを付けることには、あまり向いていないかもしれません。顕微鏡用の接眼レンズは軽量なものが多いため、適性は良いと思います。ちなみに、オリンパス12.5mmは132g、ツァイス25mmは83g、ニコン16.7mmは67gです。リボルバーに接眼レンズを付けた全重量は376gになります。

 アイピースリボルバーは倍率の変更がワンタッチです。また、鏡筒の前後バランスも、一度合わせておくと変えなくてすみます。私の顕微鏡用接眼レンズは、ヘリコイドによるピント調整機能が付いているため、少しの調整で同焦点となりました。倍率を変えても、ピント合わせが不要になるわけです。

 とても便利なアイピースリボルバーですが、接眼部の繰り出し量(約32mm)が若干長くなりますので、この点は注意が必要です。

(2019.10現在、アイピースリボルバーの国内販売は、ほとんどないようです。ちなみに私は、ヤフオクで入手しました。)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

0コメント

  • 1000 / 1000