私がCanon防震双眼鏡を初めて使ったのは、15×50 ISでした。ずんぐりとしたフォルムで、愛着を持ちました。15倍ですので、月面や太陽(ソーラーフィルターを付けて)もよく見えました。日中ですと、景色の背景の空気の揺らぎや、木々に集う虫の様子が手にとるように見えました。ただ唯一の不満は、明るい星が点像に見えなかったことです。
私は、当時自分の目に乱視があり、その影響が星を見た時に出ていることに気づいていませんでした。天体観測で星が点に見えないこともあり、15×50 ISは手放してしまいました。
その後、テレビューからディオプトロクスという乱視補正フィルターが発売されていることを知り、乱視についての知識を深めました。また、自分の乱視の程度についても、眼鏡店で詳しく調べてもらいました。
それからしばらくして入手したのが、Canon 10×42L IS WPです。現在、接眼レンズ見口のゴムカバーを外し、ツイストアップ部品を逆さに付け替えて、テレビュー社のディオプトロクスが取り付けできるようにしています。取り付けるディオプトロクスは、左目用が1.5ディオプター、右目用が1.25ディオプターです。対物レンズには、迷光防止用として、写真レンズ用のラバーフードを付けています。正に、自分専用にカスタマイズした双眼鏡です。ディオプトロクスの効果は大きく、明るい星でも、乱視による影響はほとんど感じません。
重量は1200gぐらいですが、重くて困るということは、私にとってはありません。目の延長として使え、本当に快適です。疲れた時でも2〜3分、星や月をチョイ見しようと思わせてくれる、優れた相棒です。
0コメント