ローソップ島皆既日食(2)

大阪朝日新聞の記事より

 朝日新聞連載小説「また会う日まで」(池澤夏樹作)では、「ローソップ島日食」という言葉が何回も出てきます。この日食遠征が、当時の日本の国威発揚に、大きく貢献していたことが分かります。また、主人公が水路部の秋吉中佐(ローソップ島日食当時)であることが、小説内で明かされました。京都帝国大学の柴田淑次氏の手記等にも、紀元節の祝宴で、秋吉中佐が祝辞を述べたことが書かれています。

 今回は、伊達英太郎氏の天文収集帖に残されたローソップ島日食に関する新聞記事(大阪朝日新聞)を通して、ローソップ島日食に関する、当時の社会の関心の高さを振り返ってみたいと思います。

(参考文献)

大阪朝日新聞新聞記事,1934.1-2月

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

0コメント

  • 1000 / 1000