2020.01.25 04:40Canon 10×42L IS WP 私がCanon防震双眼鏡を初めて使ったのは、15×50 ISでした。ずんぐりとしたフォルムで、愛着を持ちました。15倍ですので、月面や太陽(ソーラーフィルターを付けて)もよく見えました。日中ですと、景色の背景の空気の揺らぎや、木々に集う虫の様子が手にとるように見えました。ただ唯一の不満は、明るい星が点像に見えなかったことです。 私は、当時自分の目に乱視があり、その影響が星を見た時に出ていることに気づいていませんでした。天体観測で星が点に見えないこともあり、15×50 ISは手放してしまいました。 その後、テレビューからディオプトロクスという乱視補正フィルターが発売されていることを知り、乱視についての知識を深めました。また、自分の乱視の程度についても、...
2020.01.19 07:39山田 幸五郎氏 カール・ツァイスや、エルンスト・アッベについて調べると、よく参考文献の著者として登場するのが山田幸五郎(やまだ こうごろう)氏です。その山田幸五郎氏が、1940年(昭和15)に出版したのが、「光学機械器具」です。 旧仮名遣い、旧漢字がたくさん出てくる、いかめしい題名の本です。しかし、読み始めてびっくりしました。内容がとても分かりやすく、名文で、スッと読むことができます。 山田幸五郎氏(1889-1982)は、日本光学界の先駆者です。東京大学大学院では、有名な物理学者 長岡半太郎氏に師事しました。第一次世界大戦後の日本にとって、光学兵器の開発は国の急務でした。海軍は、東京大学物理学教室にその人材を求めました。それに対して、長岡氏は、山田幸五郎氏を推薦し...
2020.01.02 06:14月齢5.9 2020年1月1日、新年最初の月の写真です。この日は冬型の気圧配置が安定し、昨日よりもシーイングは改善されていました。月の真ん中より下側に、大きな3つのクレーター(上から、テオフィルス・キリルス・カタリナ)が見られます。普段の月の写真と比べてみると、月の北側(写真の上)がよく見えます。月の首振り運動(ひょう動)の影響です。カタリナの下側の円弧はアルタイの崖で、神酒(みき)の海ができた時のクレーターの縁なんですね。
2020.01.01 03:40月齢4.9 新年あけましておめでとうございます。本年も、当ブログをよろしくお願いします。 2019年12月31日に撮影した月です。冬型の気圧配置が強まり、シーイングは悪い状態でした。対日照(地球に反射した太陽光が、月面の暗い部分を照らす現象)が、とてもよく見えました。右側の紫色の光は、露出オーバーによるハレーションです。月の欠け際のクレーターの凹凸がとても面白かったです。(1枚目は、移情閣と明石海峡大橋の夜景です。)