2022.07.27 12:101938年(昭和13)10月の太陽黒点写真 伊達英太郎氏の貴重なレガシー(遺産)である、11.5cm無メッキ反射望遠鏡による太陽黒点写真をご紹介します。 今回は、1938年(昭和13)10月分です。 伊達氏は、1927年(昭和2)10月より、眼視による太陽黒点観測を11年間続けました。また、1939年(昭和14)より、清水真一氏の代わりに太陽写真観測を行うことになりました。 1938年(昭和13)10月をもって、伊達氏は眼視による観測を打ち切りました。眼視と写真による観測が行われた、記念すべき最後の月の記録です。
2021.05.16 06:091938年(昭和13)の惑星スケッチ(2) 今回ご紹介するのは、坂上務(さかのうえつとむ、1921-2018)氏です。 坂上氏は鹿児島県出身。九大教授(農学部、後に名誉教授)、東亜天文学会会長、せんだい宇宙館名誉館長などを歴任されました。気象学と天文学の境界領域を研究され、「星空を楽しむための気象学」「暦と星座のはじまり」等の著書を残されました。1941年(昭和16)9月21日の台湾富貴角の皆既日食に、最年少のアマチュア天文家として、山本一清氏らと共に参加しました。
2021.05.15 01:011938年(昭和13)の惑星スケッチ(1) 1938年の惑星スケッチ1回目は、中野繁氏(1918-2011)です。中野氏は、当時東京慈恵医大の学生でした。後年、「星雲星団の観測」「月面とその観測」「四季の天体観測」「全天恒星図」「標準星図」といった著作を残されたことでも有名です。