ラプトル50(1)

 明け方に見える下弦の月、新月近くになった細い月、はたまた、季節を先取りするような星座等々、「綺麗だな〜。」と、短時間肉眼や小型双眼鏡で眺めることがあります。そんな時、さっと出せてすぐ見ることができる望遠鏡があればと、皆さんもお考えになったことはありませんか。

 今回ご紹介するのは、スコープテックが販売しているラプトル50です。口径50mm、焦点距離600mmの屈折望遠鏡です。重量は、たったの1.5Kg。ラプトルシリーズ(50mmと60mm)は、累計30000台販売された、スコープテックのベストセラー機種です。価格は送料込みで11000円です。(アマゾンでも販売)

 架台や開きどめ等は、硬質プラスティックが使われています。架台はシンプルですが、動きはとてもスムーズです。

 開き止めは、三脚を閉じると軽く上に持ち上がります。

 特徴的なのぞき穴ファインダー。前側の金具には、蛍光塗料が塗られています。とても見やすく、光学ファインダーの必要を感じさせません。

 純国産、東北産です。大一光学、久保田光学の製品です。

 50mmレンズを覗いたところです。フードや鏡筒内は、艶消し塗装がしっかりされています。

 室内から庭のビオラを撮影しました。I Phoneを接眼レンズにくっつけて撮影したものです。このレンズの優秀さがよく分かります。

 接眼レンズ(K20mmとF8mm)の他に、立派な「星空観察ガイド」(定価700円、全51ページ)と丁寧な説明書が付いています。K20mmはオールプラスティックですが、とてもよく見えます。

 実は、私はラプトル50を購入したのは2回目です。約10年前に、初代のラプトル50を購入しました。その時と比べても、ラプトル50は各部が改良され、製品としてのクオリティーが上がっています。

 作り手の熱い思いが感じられる製品に出会えることは、幸せなことですね。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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