ラプトル50(3)

三脚の延長と鏡筒ウエイト

 先日、天頂付近の月を見ようと、ラプトル50をひょいと持ち出しました。接眼部が低く、ドットファインダーが機能しません。なんとか勘で導入したものの、覗くのはしゃがみ込んで首を曲げないといけない始末。

 「うーん、三脚を伸ばそう!」

 そこで無謀にも、パイプカッターでラプトル50の三脚を切断しました。(「よい子はマネをしないで下さい」のレベルです😀)

 2枚目写真の下側に写っているのは、継ぎ足すスリック写真三脚の2段目のパイプです。

 ラプトル50三脚パイプの外径は約25.2mm、内径は約24.5mm、継ぎ足すスリック三脚パイプの外径は約22.8mmです。

 ラプトル50三脚パイプとスリック三脚パイプの隙間は約1.7mmあります。ですが、ラプトル50三脚パイプの内径は個体差がありそうです。(肉薄鉄板の曲げによる製作方法のため?)隙間に0.5mm厚のアルミ板を入れて、それぞれのパイプを慎重に入れていきます。

 グッと、締め付けリングを入れます。でも、このままですとグラグラなのでボール盤で締め付けリングに3.3mmの下穴を開け、4mmのダンバネジ(ねじ込んで固定するネジ)で固定しました。

 1本のパイプに付き、4箇所をネジで固定しています。三脚は43cm伸びました。(更に後33cm伸ばすことができます。)

 次は鏡筒ウエイトです。ラプトル50の鏡筒を45度以上に傾けると、微妙にじわりじわりと接眼部が下がります。

 材料は、以前使用した板(幅2cm長さ16cm厚さ5mm)とM8ボルト(SPDX赤道儀の方位調整ネジ)、ナット5個、ステンレスパイプです。全部で123gです。これを鏡筒固定ボルトに取り付けます。接眼部の重量がかかる向きと逆方向になりますので、バランスがうまくとれます。

 これで、本当に改造は終了の予定ですが・・・・・。ラプトル50の総重量は約2.2Kgになりました。

 

 2段目以下を取られたスリック三脚です。次は、どんな変身をするか・・・・。😅

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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