1933年(昭和8)の惑星スケッチ

 1933年(昭和8)11月に、東亞天文協会(1932.10.15に天文同好会より改称)に「遊星面課」が新設されました。幹事は木辺成麿氏、課長は山本一清氏、課員は伊達英太郎氏、宮本正太郎氏、沓掛七二氏、荒木健児氏でした。

 課員であった伊達英太郎氏は、1939年(昭和14)から遊星面課長になっています。新設当初から遊星面課に在籍していたこともあり、伊達氏の許に、戦前の貴重な惑星面スケッチが送付されてきました。

 今回から、惑星面スケッチをデジタル保管する意味合いを込めて、順次公開させていただくことにしました。貴重な資料としてご覧いただくと共に、研究資料としてもお役立ていただければ幸いです。

 上の写真は、北川由郎氏自作の15cm反射赤道儀(工作は鉄工所、鏡は酒巻鏡)

(参考文献)

日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会編,恒星社厚生閣,1987

東亜天文学会,Wikipedia,2021.3.27閲覧

(資料・写真は全て伊達英太郎氏保管)


中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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