1941年(昭和16)の火星スケッチ(3)

 今回は観測者名がありません。観測機材は15.5cm反射、25cm反射です。可能性として木辺氏?前田氏?伊達氏?(伊達氏は15cmは所有していなかったような)。筆跡からは樋上氏に似ているような?この時、樋上氏は東京におられたようですから、どなたかの機材を使われた可能性もあります。No.22、No.24は、「天界」に載っているかもしれません。(manami.sh様から、このスケッチは青木章氏のものであると教えていただきました。25cm反射は、同じ大阪在住の渡辺恒夫氏のものを使われたようです。manami.sh様、ありがとうございました。)

(資料は伊達英太郎氏保管)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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