1941年(昭和16)の月・惑星写真(3)

 今回は、1941年(昭和16)10月3日に撮影された火星と土星です。乾板写真9,10。撮影時刻は、22:10~30、クオリティーは不良です。Plate:A,Iは、Agfa ISOPANの略(AGFA BERLIN製写真乾板)、Remarks:M,Qの意味は不明です。

 火星も土星も、同じ乾板に何度も撮影しています。

 拡大し画像処理をしました。火星の表面模様がかすかに見えます。

 環の開いた土星の姿が、浮かび上がりました。

(乾板写真は伊達英太郎氏保管)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2021.08.09 07:26

    ありがとうございます。コロナ、連日の猛暑、そして台風。本当に息つく暇もありませんね。manami.sh様も、どうぞご自愛くださいね。ところで、乾板を整理・接写して感じたのですが、木辺氏の火星写真は、露出オーバー気味のものが多いように思います。乾板の感度が低く、適正露光の許容範囲も狭かったからと思います。どうしても、露出時間を伸ばす必要があったのでしょうね。案外、露出がアンダー気味の方が、表面模様が浮かび上がるようです。限られた撮影機材や感光剤での撮影は、本当に苦労とお金が必要だったでしょうね。
  • manami.sh

    2021.08.09 05:40

    火星は、模様がうっすら分かりますねぇ。土星も輪の傾きがわかりますが、復元し、ここまでみられるようにするのは、たいへんだったと思います。それにしても、毎日が暑いし、いろんな意味でたいへんなので、ご自愛ください。