電視観望(2)

 電視観望には、短焦点の屈折望遠鏡が向いているようです。これは、SVBONY SV106ガイドスコープです。口径60mm、焦点距離240mm、1万円を切る価格です。鏡筒はとてもしっかりしています。見え味もF4とは信じられないほどです。

 日中の景色を撮影してみました。(セレストロン8-24mm+キャノンパワーショットS95コリメート撮影、垂直方向は修正していますが、画像処理はしていません。)

 色収差もあまり感じられません。評判がいいのにも納得できます。

 さらにこの望遠鏡を短焦点化するのに使うのが、0.5倍レデューサーです。ただ、ZWOカメラに付属している31.7mmアダプターでは、このガイドスコープではピントが出ません。

 左がZWOオリジナルの31.7mm接眼部用のアダプター(光路長26mm)、右がテレスコ工作工房製作のアダプター(光路長5mm)です。テレスコ工作工房製作のアダプターに0.5倍レデューサーを付けると、焦点距離が実質0.6倍ほどになります。口径60mm、焦点距離144mmの屈折望遠鏡ですので、天体の導入がよりやりやすくなります。

 ZWOオリジナルアダプターに、UV/IRカットフィルター、 QBPフィルター、0.5倍レデューサーを付けたところ。

 光路長5mmのアダプターに、フィルター類を付けたところです。

 真北を合わせてボルトの下げ振りのところにシールを貼りました。

 さてさて、いよいよ電視観望スタート!(となるかな?)(続く)

(2021.10.3追記)

 昨日、自動導入にチャレンジしました。Synscan Proアプリ、3スターアライメントを使いました。AZ-GTiに前回使用したアライメント情報が残っていると、鏡筒があらぬ方向に向いてしまうことがあるので、アライメント前にはアプリでAZ-GTiをリセットした方が良いようです。

 導入精度はなかなか良く、天王星や海王星が視野中心に来た時は感激しました。

 電視観望の練習で、SVBONY SV106にCMOSカメラを付けて対象を導入しようとしましたが、やはり難しいです。対象確認用の眼視望遠鏡(倍率を上げておく)とSVBONY SV106+CMOSカメラを並べて使うのが良さそうです。

 候補は、軽量のファミスコかMAKSY60でしょうか。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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