南の海

 2022.4.13に撮影した、月齢12.2の月です。秤動の関係で、南の海がよく見えています。

 南の海は直径603Km、90°E・40°Sに中心をもつ海です。40億年以上前に直径880Kmの大型ベイスンの中に溶岩が堆積しました。ベイスン形成後、多数のクレーターが衝突し、そのクレーター間を埋めるように流れ出た溶岩により現在の南の海の形になったようです。

 南の海は、斜めから見てもマダラ模様が分かりますね。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

星空年鑑2022,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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