ピルロプリズム

 1932年(昭和7)、科学画報代理部から、光学部品に関する伊達氏への返答ハガキです。

 「科学画報」は、1923年4月に創刊された科学誌でした。1950年に休刊、1956年に復刊、そして1961年に再休刊されました。

 ピルロプリズムは、浅学のため聞いたことがありません。吉田正太郎氏の「屈折望遠鏡光学入門」にも情報がありませんでした。ひょっとすると、「ピルロ」=「ポロ」でしょうか。昔の正立プリズムの中に、ポロ式双眼鏡(単眼鏡?)のような構造の物がありました。

 1円(昭和7年)=2500円(令和4年)とすると、ピルロプリズムは17500円になります。結構な価格ですね。

(参考文献)

(資料は伊達英太郎氏天文蒐集帖3より)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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